特集|とちぎの地域医療と人材育成

本多 正徳 / 井上 晃男/ 北澤 正文

日本赤十字社 芳賀赤十字病院 / 日本赤十字社 那須赤十字病院 / 一般財団法人とちぎメディカルセンター とちぎメディカルセンターしもつが

日本赤十字社 芳賀赤十字病院
院長
本多 正徳 先生
日本赤十字社 那須赤十字病院
院長
井上 晃男 先生
一般財団法人とちぎメディカルセンター とちぎメディカルセンターしもつが
病院長
北澤 正文 先生

医師としての確かな実力も快適で充実した生活も!
とちぎで医師人生を始めよう!

充実の救急体制と密な連携で栃木県の地域医療を支える

北澤病院長…TMCしもつが(307床)は、人口約15万5千人の栃木市に、3病院の統合再編によって2013年に設立された「一般財団法人とちぎメディカルセンター」の中で急性期を担う病院として誕生しました。2016年に現在の地に新築移転し、27診療科と、最新の医療設備を有する総合病院であり、栃木市唯一の二次救急医療機関となっています。地域医療支援病院として地域の各医療機関と連携し、栃木県脳卒中地域拠点医療機関などの役割を担いながら、栃木地区の医療を支えています。

本多院長…芳賀赤十字病院(364床)は 2019年に新築移転した30の診療科を有する総合病院です。人口約13万6千人の県東医療圏の中核病院であり、地域で唯一の二次救急医療機関となっています。地域周産期母子医療センターによるハイリスク妊娠の受け入れや新生児治療、さらに地域がん診療病院としてがん医療にも力を入れています。また、急性期医療を担うだけではなく回復期リハビリ病棟も有し、高齢化の進展に対応するため認知症疾患医療センターにも指定されています。災害拠点病院、DMAT 指定病院として災害医療に強いことも特徴です。

井上院長…那須赤十字病院(460床)は、人口約39万人の県北医療圏で唯一の地域医療支援病院、そして三次救急医療機関であり、“最後の砦”として24時間体制で「救命救急センター」による重症患者の受け入れを行っていることが強みです。また、地域がん診療連携拠点病院として質の高いがん診療を提供しており、近年は手術支援ロボットによる低侵襲治療を行うなど、先端医療機器を積極的に導入しながら高度で質の高い医療を提供しています。さらに、地域周産期母子医療センターによるハイリスク分娩への対応や、災害拠点病院としてDMAT を3隊備え、日赤の使命でもある災害時などの救護・救援活動にも取り組んでいます。

北澤病院長…TMCしもつがは、特に消化器外科や整形外科において診療成果を上げており、また、診療科が揃っているため多彩な疾患に対応することができます。当院の強みも救急であり、栃木市内から年間3000件を超える救急搬送があります。栃木市周辺で二次救急を扱う病院は当院だけであり、診療機能の充実強化を図りながら“断らない救急”を目指して取り組んでいます。

本多院長…芳賀赤十字病院も地域唯一の二次救急医療機関であるため、当該地域の救急搬送の約70%、年間4500台超の救急車を受け入れています。当院でも“断らない救急”を目指しており、そのためにベッドコントロールにも取り組んでいます。当院が満床になると救急患者は三次救急を担う自治医科大学附属病院に流れてしまい、そこで医療ひっ迫を招いてしまいます。そのため2023年度から自治医科大学附属病院と共に地域の各医療機関のベッド状況を“見える化”するなど、スムーズな転院ができる体制整備を進めています。また、当院には3名の医療ソーシャルワーカー(Medical Social Worker)がいますが、2024年度には8名に増員し、将来的には各病棟に一人ずつ配置して速やかに転院調整ができる体制にしたいと考えています。

井上院長…ベッドコントロールは地域の医療機関との連携が大きなカギですよね。それによって患者さんに次の治療にスムーズに移ってもらうことは医療の質や地域医療を維持するために重要なことです。那須赤十字病院でも地域の医療機関や獨協医科大学病院、自治医科大学附属病院との密な連携により、円滑に医療を提供できる体制を整えています。

北澤病院長…TMCしもつがには自治医科大学や獨協医科大学からの派遣医師が多いこともあり、大学病院への紹介、逆紹介もスムーズに実施することができます。医師会の先生方との連携も密であり、紹介率、逆紹介率、共に概ね75%以上となっています。

栃木県で医師のキャリアをスタートする魅力とは?

井上院長…3病院ともに地域の基幹病院として救急医療に力を入れ、また、地域の医療・保健・福祉といった関係機関と連携強化を図りながら、地域完結型の医療を目指して取り組んでいます。こうした環境は医師人生のスタート地点としても非常に魅力だと思います。

本多院長…そうですね。救急に携わることで得られる多彩な症例経験によってプライマリ・ケアや迅速で適切な判断力と診断力を養うことができます。そして、一次、二次、三次医療と、地域において自院と異なる役割を担う各医療機関と密な連携をしているため患者さんをトータルで診ることもできる。医師としての幅広い基盤を作ることができる最良の環境にあると思います。

北澤病院長…TMCしもつがは、「とちぎメディカルセンター」の中で急性期医療を担っており、回復期・慢性期・緩和ケアは「とちぎメディカルセンターとちのき」が担当し、さらに予防医療・在宅医療・介護などは「とちぎメディカルセンター総合保健医療支援センター」が担当するなどして、切れ目のない医療と介護を提供しています。急性期から回復期・慢性期、そして緩和ケアまでトータルに学べることが当院の研修の強みです。

本多院長…芳賀赤十字病院は急性期を担うだけではなく、40床の回復期リハビリ病棟、2か所の訪問看護ステーションや訪問リハビリ機能を展開するなど回復期医療の充実も図り、急性期、回復期、在宅へとスムーズにつなげる体制を敷いています。当院の研修においても急性期、回復期・慢性期、在宅とトータルに学ぶことができます。

井上院長…那須赤十字病院のある県北医療圏は栃木県内のなかで面積が一番大きく、医療過疎地も多く抱えています。当院は三次救急を担う超急性期の役割だけではなく、巡回診療などにより過疎地の医療も守っており、最新のハードウェアを活用した高度医療から、過疎地域を支える医療まで幅広く学ぶことができます。

北澤病院長…TMCしもつがは研修医の一学年の定員が4名と少人数制であることも特徴です。そのため、手技の機会が多く、かつ早い段階で主体的に診療に携わることができます。医師になって最初の2年間で経験する症例は、都市部の大学病院など、多くの臨床医がいるなかで研修をするよりも豊富で多彩ですし、大変濃密な経験を得ることができると思います。また、研究や学会発表の機会も多くあり、アカデミックな経験を積むこともできます。

井上院長…那須赤十字病院も一学年5名と少人数制であり、豊富な症例を経験することができます。それと、少人数制は手厚い指導を受けられるというメリットもありますよね。

北澤病院長…少人数だからこそ、研修医一人ひとりに十分に目を配りながら個別ニーズにフレキシブルに対応することができます。

本多院長…芳賀赤十字病院も一学年定員5名と少人数制ですが、2020年に私が赴任する以前はマッチングがゼロや1であるなど厳しい状況でした。ただ、当院ではマンツーマン以上の手厚い指導体制や豊富な症例数、さらに新病院として設備も充実しているなど研修環境や教育体制に非常に自信がありました。「病院見学などで当院の実際をちゃんと知ってもらうことができれば、必ず研修医に来ていただける」と病院のPR活動に力を入れたんです。すると翌年からフルマッチとなり、今年(2023年)はマッチングの中間公表で1位志望が募集定員の1.6倍となりました。

北澤病院長…栃木県の地域医療を担っている各研修病院では、少人数制による豊富で多彩な症例経験、手厚い指導といった医師教育やキャリアアップに優れた環境がとても充実しています。そうした各病院の魅力を見学などで実際に知ってもらうことはとても大切ですよね。

井上院長…それと栃木県の研修医は志も高いと感じています。那須赤十字病院は冠動脈カテーテル治療のエキスパートによる全国でも屈指の治療実績をはじめとした多種多様な症例を学ぶことのできる環境が整えられており、マッチング率が高く、医師としての確かな実力を獲得したいと志の高い研修医が来てくれています。
先日、栃木県の研修医たちが集まる交流会に参加した際、110名もの研修医の方々が集まりました。その交流会で他県の医療政策を専門としている先生が「うちの県では交流会に40人ほどしか集まらない。栃木県の研修医のみなさんはとても熱心で志が高いですよね」と仰っていました。当院に限らず栃木県には熱意のある志の高い研修医が集まっていると感じています。

本多院長…そうですよね。芳賀赤十字病院の研修医たちは2年間で気管挿管を100例以上経験していますし、他のスキルも多領域にわたって経験豊富な指導医のもと積極的に経験を積み重ねています。各診療科の連携も密で、病院全体で研修医を育てる万全のフォロー体制にあり、安心して研修に臨むことができます。

北澤病院長…TMCしもつがでも、医師だけではなく看護師や検査技師などコ・メディカルとともに病院全体で研修医をしっかりサポートしています。サポート体制が充実しているからこそ、安心して積極的に研修に臨むことができるんですよね。

井上院長…那須赤十字病院でも、指導医や上級医の先生だけではなく、病院スタッフ全員が教育熱心ですし、研修医のみんなをすごく大事にします。コミュニケーションも活発で、一緒に食事に行くなど仲もいいんです。指導医と研修医の関係性も抜群です。

北澤病院長…それと、TMCしもつがには、2017年7月から『自治医科大学地域臨床教育センター』が設置され、臨床教育、研修医教育、さらに専門医取得に向けたプログラムなど自治医科大学と連携した充実の教育体制も特徴です。

本多院長…芳賀赤十字病院にも『自治医科大学地域臨床教育センター』が設置されており、自治医科大学の研修医教育や学生教育の一端も担っています。また、当院は専門プログラムの基幹施設ではありませんが、研修医の方々には専門医資格を取得するよう指導しています。専門医資格は病院の施設基準のなかに入り込んできているので、専門医資格をもっていないと、今後、就職できない可能性もあります。

井上院長…そうですよね。那須赤十字病院は、整形外科については専門プログラムの基幹病院ですが、それ以外は連携施設として自治医科大学や獨協医科大学などと連携して専門教育を提供しています。

感染症対策や感染症診療も実践的に学ぶことができる

井上院長…コロナ禍によって、医療計画の記載事項に「新興感染症等の感染拡大時における医療」が新たに追加されましたが、那須赤十字病院では、これまで基礎疾患のある方や透析患者、妊婦および新生児の新型コロナ感染者の入院を積極的に受け入れてきましたし、現在も継続して対応しています。3病院ともに第二種感染症指定医療機関であり、感染症対策や感染症診療を実践的に学べることも研修医にとって大きなメリットだと思います。

北澤病院長…そうですよね。TMCしもつがは、栃木県で初めて新型コロナ感染者であるダイヤモンドプリンセス号に乗船していた患者さんを受け入れました。2016年に新築移転した際、6床の感染症病床をつくり、さらに他の病床にも陰圧室を増床していたことで、最大24名の新型コロナ感染患者を受け入れた実績があります。新興感染症は今後も起きる可能性があり、継続して対策を行う必要があります。これからの医師にとって、感染症対策や感染症診療を学ぶことは非常に重要なことだと思います。

本多院長…県東医療圏において新興感染症に十分対応できるのは芳賀赤十字病院しかありません。当院は2019年に新築移転し、救急病棟には陰圧個室4床を併設するなど、感染症に強い体制を構築しています。また、当院は新興感染症を含め、全てにおいて地域の“最後の砦”としての役割を担っているため、当院の医療体制のひっ迫を防ぐため医師会の先生方も保健所も当院の医療機能に合わせた患者さんの紹介等に取り組んでいただき、非常に助かっています。

地域の発展のために、自前で医師を育てる

井上院長…栃木県には医療課題も多いですが、私が13年ほど在籍した獨協医科大学のある県南から那須赤十字病院のある県北に来て感じたのは、住民の疾病予防、健康維持への意識や知識の格差でした。その差が人によって極端なんですよね。

北澤病院長…それに栃木県は車社会であり、近くのスーパーに行くにも車を利用します。歩くことが少ないため、高血圧や糖尿病の患者さんが全国でトップクラスに多いんですよね。心筋梗塞、大動脈解離、脳梗塞、脳出血、慢性腎不全といった合併症も栃木県には多いんです。

井上院長…地域住民への啓発活動も必須であり、今まで以上に積極的に行う必要があると感じています。さらに大きく実感したのは地域の医師不足です。産婦人科医の数が圧倒的に不足しており、ハイリスク出産に対応できるのは県北部では那須赤十字病院くらいしかありません。安心して住める地域にするためには、医師の確保や地域全体で医療を支えるために、さらなる地域連携の充実が必要です。

本多院長…医師の確保は大きな課題ですよね。栃木県のなかでは2つの大学病院がある県南医療圏が医師多数区域となりますが、それでも人口当たりの医師数は不足しています。栃木県は元々医師数が少ないため、医師多数医療圏から少数医療圏に医師を誘導して均衡を取るといった対策では県南医療圏の機能もまかないきれなくなってしまいます。

井上院長…それと診療科の偏りもありますよね。那須赤十字病院の循環器内科は常勤医8名と充実した体制で、急性心筋梗塞などの循環器救急疾患に対しても24時間365日体制で緊急対応を行っています。循環器は内科の花形ですが、栃木県全体では茨城県に比べても循環器専門医が圧倒的に少なく、カテーテル治療ができる医師もカテーテル治療を行っている施設も少ない。産婦人科、小児科も県全体では弱いですよね。

北澤病院長…急性期の脳血管疾患を診る脳神経内科医も少ないです。それに対応するには設備投資も必要ですし、自治医科大学にも獨協医科大学にも医師が充足していないため派遣も難しい状況です。

本多院長…医師不足を解消するには派遣でまかなうのではなく、外から医師を流入させたり、自前で医師を育てる取り組みが必要です。そのためには、栃木県の医療や各研修病院の魅力をしっかり伝えていくことも重要だと思います。全国の医学生を対象とした栃木県内の研修病院を訪問する『栃木県臨床研修病院バスツアー』がありますが、その参加者から芳賀赤十字病院を単願した方がいました。こうした取り組みも各研修病院の魅力をアピールする有意義な方法だと思います。

北澤病院長…それと、医師不足や診療科偏在といった課題があることも、逆にいえば一人ひとりの医師が多くの症例を経験することができ、大いに活躍できる環境があるということ。そういう意味でも栃木県は研鑽の場、キャリアアップの場として非常に魅力的な場所だと思うんです。

本多院長…そうですよね。栃木県の医療や各研修病院の実際をしっかり見てもらい、特徴、魅力をしっかりアピールしていけば若い医師たちが増えてくると思います。栃木県で臨床研修を修了した医師が増えていくことは、世の中に栃木県の各地域の医療を知っていただく起爆剤にもなるため、研修医数を増やすことはマストの課題だと思います。今、芳賀赤十字病院ではそれがやっと根付いてフルマッチの病院になることができた。それをしっかり維持していきたいですね。

井上院長…栃木県の医療を担う医師を研修医時代から自前で育てることは、医師数を充足させるためにとても重要なことです。そのため那須赤十字病院でも、研修医の定員を増やしたいと考えています。県外大学に進んだ方が栃木県に戻ってくることは非常に嬉しいことですし、栃木県に縁やゆかりのない医学生や研修医の方々にも、ぜひ栃木県に来ていただき、大いに活躍してもらいたいですね。私の理念は“地域の発展は医療の発展と共に” ですが、研修医を増やし、若い医師たちがどんどん活躍することで地域を発展させることができたらいいなと思っています。

働きやすく、子育ても安心 生活環境にも優れた栃木県

北澤病院長…『医師の働き方改革』が始まり、どの病院も当然、時間外労働を減らすための対策をしていますが、オン・オフをはっきりと切り替えられるような環境づくりや意識付けも大切だと思います。

井上院長…那須赤十字病院では研修医の先生たちに「早く帰るように」と指導しています。オフはリフレッシュのために趣味や遊びに使うことも大切ですが、何よりも大事なのは睡眠時間をしっかり確保すること。心身共に健康であることを優先したオフの使い方をしてほしいと思います。

本多院長…近年は女性医師の割合も増えていますので、子育て支援や多様な働き方を支える勤務環境の整備も非常に大切ですよね。

井上院長…小児科や産婦人科など患者さんからも女性医師のニーズは高く、女性医師だからこそ活躍できる場面も多々あります。那須赤十字病院では仕事と子育ての両立ができるサポート体制を各診療科で厳格に確立させているため安心して子育てをすることができます。もちろん時短や週3勤務なども可能です。

北澤病院長…TMCしもつがには院内に託児所も完備されていますので、子育てしながらの勤務も可能ですし、産休・育休取得の実績も豊富です。育児中の方も安心して働くことができます。

本多院長…芳賀赤十字病院では時短勤務をもちろん採用していますし、時短勤務で働いている男性医師もいます。安心して働ける環境だけではなく、栃木県は“住みやすさ”という点でも魅力でしょう。芳賀赤十字病院が位置する真岡市はイチゴ生産日本一で有名ですが、工業施設の誘致にも力を入れているため財政力もあります。その財政力を生かして高校生までの医療費を無償化するなど、保健・医療行政にも非常に力を入れており、住みやすさも自慢です。

北澤病院長…栃木県には新幹線が通っていて、東京へも約1時間で行けるため通勤圏内です。買い物に行くにも、働きに行くにも、生活しやすい場所だと思います。また、TMCしもつがが位置する栃木市は蔵の街として知られていて、歴史ある街並みも魅力の一つです。

井上院長…栃木県はゴルフ、スキーといったレジャーのほか、日本有数の温泉地でもあるので気軽に温泉を愉しむこともできます。自然豊かで空気がキレイなのもいいですよね。とても気持ちよく生活することができます。

北澤病院長…世界文化遺産の日光や、ユネスコ無形文化財として那須烏山市・鹿沼市のお祭りなど、文化的遺産や文化芸術も充実しています。さらに栃木県は、ときどき水害こそありますが、津波や強い地震がなく、雪もあまり降らないなど自然災害リスクが少なく、安心・安全で快適な生活ができる県。そういう点でもお勧めです。

“人間性”を大切に、栃木で自分らしいキャリアを

本多院長…医学生の方や若い先生方に伝えたいのは、卓越した医療技術を修得してもらうことも重要ですが、医師にとって何より大切なのは人間性であるということです。全ての患者さんに安心を提供することができる“笑顔”を大切にした医師になってもらいたいですね。

井上院長…そうですよね。知識や技術は後からしっかりついてくるもの。手技を1か月でマスターする人もいれば、手先が不器用で3年、5年とかかる人もいる。でも10年経ったら技術力は同じなんですよね。若い先生方には「患者さんを一人でも多く助けたい」というマインドとプロフェッショナリズムを大切に、全人的医療を実践できる医師になっていただきたい。

北澤病院長…研修医となり、初めて臨床現場に出る心構えとして大事なことは、“真面目で誠実”であること。そして初期研修では臨床、研究と積極的にいろんなことを経験し、自分の力量と適正をしっかりと見極めることも自分に合ったキャリアや働き方の実現にとても重要です。そうしたことを意識して、ぜひ栃木県で素晴らしい医師人生のスタートを踏み出してほしいと思います。

パンフレット「医心伝心トチギ医ズム2023 vol.2」で見る。